ブルートゥース機能もなく、まもなく届く新しい車にも接続できないし、
操作性も化石のような・・・
「もう、いいかげんスマホにしたら」という私や周囲の声で
ついに重い腰を上げました。
何もわからないと言うので、ショップまで同伴。
親切な店員さんにしっかり説明を聞いているうちに
妻が化石のようなガラケーを手放したがらない原因がわかりました。
3年前に天国へ行った息子からのメールが
天国へ旅立つ数日前に届いていたからでした。
「出かけることにしたから、夕飯いらないよ」
たったこれだけの文章ですが、妻には生涯手放せない宝物。
メールは、あたらしいスマホに転送できることを教えて、やっと納得。
その目は真っ赤に潤んでいました。
ガラケーは、通信できなくなっても届いたメールは見られますし、
スマホにも転送できました。
ショップから自宅までの15分程度、歩いて帰途についたのですが、
振り向くと、うつむき加減の妻の両手は胸にスマホを抱いていました。
生涯手放せない妻のたからもの・・・