なんだ、あんな時間に仕事してたのか・・・
そりゃあわかるさ、俺の寝室の真上の部屋がお前の仕事部屋だからなぁ
いくら忍び足で歩いたってわかるさ。
それも夜中の3時だぞ。
やり残した仕事があるのはわかってる。
あの日、弾むような笑顔で仕事の内容を語ったお前が頼もしかった。
しかし、もういいから・・・
ゆっくり休め。
俺は、仕事の方向を変えた。
とてつもない可能性が現実となる仕事だから、また多くの人たちを
幸せにしてやれる。
こうやっていつもみんなの笑顔を喜んでいることは、お前が一番よく知ってるだろ。
これが俺の人生だし、俺の仕事なんだ。
言い換えれば趣味みたいなもんだ。
ところで、もうチラホラとお迎えの兆しが見え始めているが
そうはいくか!
まだ俺には一仕事あるから、そいつをかたづけるまで待ってもらうぞ。
な~に、、いつもどおり、仕上げるのは早い。
みんなを感動させたら、俺の最後の仕事は終わりだ。
いいか、
その時まで迎えになんか来るんじゃない。
お前は、黙って上からみてろ。
ご先祖さんのみんなにも言っといてくれ。
まだ、俺には一仕事あるってな。
じゃあ、また会おう。